パフォーマンス向上の法則

 パフォーマンス向上のしくみについて説明していきます。

 よく知られている超回復の原理によって身体に適切な負荷(ワークアウト)と休息を与える事でパフォーマンスは向上していきますが、

その他にも2つの法則があります。

 

1・発達していない能力は向上しやすく、

  既に発達している能力は向上しにくいという法則。

 例えば5000m走を目標にしている選手が毎週2日、短距離走の無酸素系ワークアウトを行っており、

かつ既に6週間以上継続している場合に能力の向上は極わずかな物になり、

更にこのワークアウトによって5000mでのパフォーマンスを向上させようとすると怪我のリスクが飛躍的に高まってしまいます。

 このような場合には適切な有酸素系のワークアウトメニューに変える事で怪我のリスクを減らし、能力の大幅な向上を図ることができます。

 

 

 

2・一度向上した能力は一定期間維持され、

   低下した場合も短い期間の練習で以前の能力に戻るという法則。

 例えばフルマラソンを目標としている選手が毎週1~3日の長距離走のワークアウトを行っており、それを6週間継続した後にインターバル走中心の練習メニューに切り替えたとしても長距離を走る能力は数ヶ月維持され、また月に数回の長距離練習しか行わなくなったとしても短い期間で以前の最大能力に戻る事ができます。